知的障がい・境界知能を持つお子さんの高校選び

知的障がい・境界知能のお子さんの高校選びの際は、進学先の受け入れが可能かどうかをチェックしたうえで、お子さんの特性に合わせた学校選びを行うことが大切です。こちらでは、軽度知的障がい・境界のお子さんの高校選びのポイントや、考えられる選択肢について紹介します。

目次

知的障がい・境界知能のお子さんの高校選び

こちらでは、それぞれのお子さんの特性や事情に合わせた学校選びのポイントを紹介します。

軽度知的障がい(IQ70以下)のお子さん

軽度知的障がいは、基本的にIQ51~70程度の方を指します。また判定には生活能力も影響するため、IQ50以下でも生活能力水準が「d」以上と診断された場合は「軽度」、反対にIQが51~70であっても生活能力水準が「a」を下回る場合は「中度」に分類されるケースがあります。

知的障がいの分類について

軽度知的障がいの方は、読字・書字・算数・時間の認識などに困難を抱えている場合が多いものの、意思疎通はおおむね問題がなく、自分の身の回りや日常生活を送ることにはそれほど困らない状態であるケースがほとんどとされています。

基本的には特別支援学校高等部がおすすめ

軽度知的障がいを抱えており、療育手帳を持っているお子さんの場合、まずは特別支援学校高等部から検討することをおすすめします。

特別支援学校高等部はご存知の通り、何らかの「障がい」を抱えている生徒を受け入れる体制が整っています。障がいへの理解が深い教員が在籍しており、少人数制できめ細やかな対応でサポートしている学校も多いのが最大のメリットと言えるでしょう。また複数の障がいを併せ持つお子さんの場合でも、お子さんの特性に合わせた指導体制やサポートが期待できます。

他にも学習面だけでなく、生活習慣を身につける訓練を行ったり、社会で今後生きていくために必要なコミュニケーションスキルの向上もサポートもしてくれたりと、生活面での指導も受けられます。卒業後に問題なく自立・就職するために、職業訓練の実施・就業支援施設の紹介を行うなど、卒業後のことを考慮した支援を得られるためおすすめです。

ただし、自治体や学校によって入学条件や入学後のカリキュラム・支援の内容は異なるため、事前に調べたうえで入学が可能か相談しておくようにしましょう。療育手帳がないお子さんの入学を断っている学校も少なくないため、事前に問い合わせておくことが大切です。学校によっては療育手帳を持っていないお子さんでも入学できるケースもありますが、万が一入学条件を満たしていない場合はその他の学校を検討する必要があります。

適切なサポートを受けられる「通信制高校」という選択肢もある

IQが70に近い軽度知的障がいのお子さんの場合は、「通信制高校」への入学を視野に入れても良いでしょう。通信制高校は自分のペースで学習を進められることに加え、個別の学習支援や心理支援などのサポート体制が整っていることも多く、学校によっては問題なく卒業を目指せます。

ただし通信制高校を選択肢に入れる際は、その高校がどの程度知的障がいの生徒に対する個別支援を行っているのかについて事前に確認・相談するようにしましょう。学校によっては不登校・発達障がいの受け入れをアピールしていても、学習の進度や理解度に関しては学生の自己管理がメインであったり、知的障がいの生徒への理解度は低かったりするケースがあります。

通信制高校における卒業条件

通信制高校を選択した場合、「3年以上在籍して74単位以上習得することが条件」となります。さらに、30単位以上の特別活動を行うことも卒業条件です。ここでは通信制高校における卒業条件を詳しく見ていきます。

3年以上の在籍

「3年間以上(36ヶ月以上)の在籍」は学校教育法で定められた条件です。例えば2年間で74単位以上を習得しても卒業は認められません。

反対に3年を超えて少しずつ単位を積み重ねることもできます。知的障がいや境界知能の特性を持つお子さんの場合、3年間で全ての単位を修得することが難しいケースもあるでしょう。通信制高校は学年制ではなく、単位制の高校が多いため、焦らずに単位を修得することができます。

74単位以上の習得

通信制高校では、必履修科目を含む74単位以上を修得することが卒業条件です。1単位ごとに課題からレポートを提出して添削を受けます。不明点や質問は教師から直接指導を受けることも可能で、最終的にはテストを受けて合格すれば単位を得ることができます。

30単位以上の特別活動への参加

「1単位時間=50分以上」×30単位の特別活動への参加が必要です。特別活動とは授業以外の学校行事のことで、ホームルームやクラブ活動、体育祭、文化祭、清掃活動、旅行といった体験学習も含みます。特別活動はスクーリング(学校登校)と一緒に実施されることが多いようです。

必要としているサポートが受けられない場合は、卒業が難しい場合も

通信制高校が注目されるにつれて、通信制高校の多様化が進んでいます。スポーツや芸術活動を重視する高校や、大学進学に強い高校、ITノウハウや美容関連、芸能活動が学べる学校など、特色をもつ学校が増えているため、通信制高校だからといって、知的障がいや発達障がいを抱える生徒のサポートに長けている学校とは限りません。

お子さんと相談して気になる通信制高校をピックアップし、その学校にはどのようなタイプの生徒や教師が在籍しているのか、知的障がいを抱える子にはどのようなサポート例があるのかなど、実際にお子さんと一緒に訪問して確認するようにしましょう。

境界知能・グレーゾーン(IQ70~85)のお子さん

IQ71~85の「境界知能圏内」に入る子どもは、学習面において遅れや支障があったり、社会生活に困難を感じていても公的な支援を得ることが難しい状況にあると言えます。特にIQ75以上のお子さんは知的障がいとして診断されづらく、療育手帳も発行されないケースが多いため、特別支援学校への入学が認められにくい傾向にあります。

しかし、一般的な全日制高校の場合は入学にはある程度の内申点や入学試験の点数が必要となるため、入学のハードルが高いと感じる方もいることでしょう。また入学できた場合でも、基本的に生徒間の交流や学習の進め方・管理などは生徒本人の自主性に任せることが多く、個別でのサポートはあまり期待できません。また授業も集団形式となるため、ついていけないと感じてしまうお子さんも。

こういった境界知能・グレーゾーンのお子さんの場合、進学先として通信制高校を検討するのがおすすめです。

サポート体制の整った通信制高校・サポート校を選ぼう

旧来の通信制高校は、学校から与えられた課題・レポートを郵送またはオンラインにて提出し、それ以外は年間に決められた日数分だけ登校するというシステムが基本でした。しかし、近年は私立高校を中心に様々なタイプの通信制高校が誕生しています。

基本的な単位取得方法は同じですが、週に数日通学して対面で学習サポートを受けられるタイプや、ネット環境で教師とマンツーマンで相談に乗ってもらえるシステム、オンデマインドやライブ授業などによりオンラインで通学できる学校など多岐にわたります。その他にも、スクールカウンセラーが在籍していたり、教師全員がカウンセラーの資格を取得しているなど、生徒一人ひとりに寄り添うスタイルの通信制高校が増えつつあります。

通信制高校への通学を検討する際は、学習に関する支援だけでなく、通学に関する不安や悩みが相談しやすいかどうかにも着目して選ぶようにすると良いでしょう。ネットの情報だけで判断するのではなく、実際に学校見学に行き、学校・教員の雰囲気や生徒の様子を確認することがおすすめです。

また入学前の相談を受け付けている学校も多いため、知能検査の診断結果などを持参したうえで、子どもの受け入れや通学に関する支援・融通が利くかを確認するようにしましょう。

子どもに寄り添った学校選びを

お子さんの特性や状況に合わない高校を選ぶと、自尊心が傷ついたり劣等感を持つなどの二次的外的ストレスを抱え込んでしまう可能性があります。大切なのは、お子さんに必要な支援が得られる学校であるか否かです。知的障がいや境界知能・グレーゾーンのお子さんの高校選びの際は、「お子さんが何を求めているのか」を改めて確認したうえで、学校の情報を事前に調べておくことがカギとなります。

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軽度知的障がい・発達障がいの
お子さんでも
通いやすい
「興学社高等学院」の魅力とは

軽度・中低度知的障がいやグレーゾーンの
お子さまも安心の学び場

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/)

大切なお子さんが軽度・中低度知的障がいや発達障がい、グレーゾーンであるとして診断を受けていると、今後の将来についてどうしても不安になってしまうでしょう。

しかし興学社高等学院では、障がいがない生徒に接するのと同様に、一人ひとりに共感して寄り添いながら、得意なことを好きなように学ぶことができる環境が整っています。

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)で、社会生活や人間関係に適応する力を養う
  • 子どもの特性を知るWISC-IV検査を実施し、一人ひとりの“得意”を伸ばす
  • 高校卒業資格取得率98.9%、単位取得へのフォローが手厚い

※参照元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/characteristics)令和2年度時点の実績

感覚を活かす実践型の授業で、自信を育てる

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/school_life/timetable)

興学社高等学院のリベラルアーツ科では、視覚や聴覚などの「五感」を活かした体験型の授業が中心です。たとえば職業体験や実習を通じて、実際に体を動かしながら学ぶことで、机上の勉強が苦手なお子さんも「できた!」という達成感を得やすくなっています。

また、感覚の特性に配慮したカリキュラムや、行動の背景を理解して支援する「応用行動分析」の考え方も取り入れ、一人ひとりに合った学び方ができます。「わかる」「できる」を積み重ねることで、お子さんの自信と将来への希望が育ちます

保護者・在校生の声

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/school_life/timetable)

▼ 保護者の声 ▼

  • 入学時は教室にも入れず、友達も作れずなかなか学校に行くことが出来なかった息子ですが先生方は子供に寄りそい、声をかけとても親身にやって下さいました。おそらくそれぞれのお子さんに合わせた指導をされていると思います。
  • うちの息子はコミュニケーション能力が低く、高校生活を送れるか心配でしたがだんだんと先生方にも慣れ、本人のペースではありますがなんとか続けられました。先生方には特には厳しく、時には優しく、寄りそって下さり息子本人も親も興学社に来てよかったと感謝しておりま す。

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/parents

▼ 生徒の声 ▼

  • 私は中学校の時、いつもクラスで静かで誰とも話せませんでした。そんな時、興学社高等学院のことを知り入学してみると、先輩や先生方はとても優しく接してくださり、困ったことがあってもすぐに相談にのってくれるため、とても嬉しかったです。(後略)
  • 最初は何も分からなくて、毎日、不安だらけでした。勉強も苦手で、友だち作りも苦手で…でも興学社高等学院の先生は、そんな苦手だらけの私にいつも優しく接してくれました。そして、少しずつ自分に自信が持てるようになりました。これからは、お母さんを助けていきたいです。

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/student

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興学社高等学院の特徴や魅力
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興学社高等学院ってホントはどうなの?

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