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発達障がいのお子さんが不登校になってしまう原因とは?

発達障がいのお子さんは、人間関係を構築するのが苦手であったり、特性によって学習に遅れが目立つなどの理由によって不登校になってしまうケースが少なくありません。こちらでは発達障がいの特性別に不登校になる原因と、不登校になった場合に家族がどのように支援すればよいのかについて紹介していきます。

目次

発達障がいの種類と不登校の原因

ADHD(注意欠如・多動症)

 

ADHD(注意欠如・多動症)のお子さんは、教室でじっとしていたり集団で行動するのが苦手である「多動性」や、忘れ物が多かったり、先生の言ったことや友達との約束を忘れてしまうという「不注意」、他人の話を聞かない、思ったことをすぐに口に出してしまう「衝動性」といった特性が見られます。

こういった特性によってクラスメイトにからからかわれたり、馬鹿にされて自己否定が進んでしまうお子さんがいます。また、本人にそのつもりはなくても、もめ事を起こしやすいために周囲とのコミュニケーションをうまく構築できず、学校という集団での活動に苦手意識が生まれて不登校になってしまうケースもあります。

ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)

ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)のお子さんは、他人の気持ちを理解することが困難です。場の空気を読みとったり暗黙のルールを理解することも苦手で、言われたことをその言葉通りに受け取ってしまったり、表情が乏しいなどから周囲の誤解を受けやすいという特性がみられます。

また、「こだわり」が強い特性から興味のあることを突き詰めたり延々と繰り返す、自分のルールから外れると癇癪やパニックを起こすなどの行動も見られます。

こういった特性により、周囲から付き合いづらいと敬遠されて孤立していったり、いじめに合うお子さんも少なからずいます。また、ASDの方は感覚が過敏であることも多く、大きな音や教室のざわめきが過剰に疲れて不登校になるケースもあります。

LD(学習障がい)/SLD(限局性学習障がい)

LD(学習障がい)とSLD(限局性学習障がい)の特性を持つお子さんの場合、学習が遅れがちになることで自信を喪失して不登校に陥りがちです。

LDには、文字の読み書きが困難な「読字障がい(ディスレクシア)」、文字を書くことが困難な「書字表出障がい(ディスグラフィア)」、数字の認識や概念が理解できない「算数障がい(ディスカリキュリア)」という3タイプの特性があります。

これらは脳の機能的な問題が原因と言われているため、本人が努力してもなかなか成績の向上につながりにくく、“努力してもムダ“と無気力になったり、“みんなができることが自分にできない”と劣等感を抱いたり 、“勉強に付いていけないので授業がつまらない”などの理由で不登校になってしまいます。

DCD(発達性協調運動障がい)

DCD(発達性協調運動障がい)とは、日常的な動作が極端にぎこちなさが見られる障がいです。例えば、お箸やハサミの使い方や、字を書くこと、クレヨンを使って色を塗る、ボールを蹴る、走るなど、小学校低学年のお子さんであればできるような動作がぎこちなかったり、時間がかかってしまうなどです。

DCDのお子さんは、板書をうまく書き写せなかったり、テストで字が汚いとマイナス評価を受けてしまったり、実技科目で道具がうまく使えない、体育でのチーム戦で「お前のせいで負けた」など言われて悔しい思いをする事態が起こりがちです。

また、ぎこちない動作を周囲に笑われるなどして、自己否定が進み学校に行くことが嫌になることもあります。

不登校になったお子さんへの対応や向き合い方

 

ゆっくり休ませてあげる

 

突然不登校になって家で過ごすお子さんに対し、親御さんは心配で困惑した気持ちを抱くことと思います。しかし、精神的に追い込まれたり自信を喪失して心が疲れ切っているお子さんに、無理やり学校へ行かせようとするのは絶対にNGです。

まずはお子さんの避難場所である家でゆっくり休ませてあげましょう。その際、「気が済むまで休んでいいよ」などと声かけしてあげると、学校を休むという罪悪感を軽減させてあげられます。

生活リズムを整える

 

自宅で過ごしていると、朝早く起きる必要がないことから昼夜逆転の生活になってしまうケースがあります。昼夜逆転の生活リズムに慣れてしまうと、家族とすれ違いの生活になってしまったり、自律神経に不調をきたして体調や精神的不安に落ちいりやすくなります。

そういう事態にならないためにも、不登校当初の不安感が落ちついてきたら午前中に起きるように声掛けしてあげましょう。簡単な家事を手伝ってもらって感謝を伝えたり(自己肯定感を高める期待もできる)、お子さんと一緒に出かける機会を設けて生活リズムが大きく崩れないようにサポートしてください。

悩みを聞いてあげる

お子さんが不登校という選択に至るまでには、人間関係や自己肯定感が大きく崩れるようなつらい経過があったことでしょう。そういった話をじっくり聞いて、お子さんの気持ちに寄りそってあげることも大切です。

ただし、無理やり聞き出すのは逆効果でよけいに口を閉ざしてしまう可能性もあります。お子さんの様子が落ち着き、話してくれそうな機会を見て「言いたくないことは言わなくてもいいけれど、もしよかったら話してみて」と問いかけてみましょう。

お子さんが過ごしやすい家庭環境を作る

お子さんが家にいて過ごしやすい環境を作ることも大切です。

親御さんからすると「過ごしやすい環境を提供したらよけい学校へ行かなくなるのでは?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、お子さんがエネルギーを充電して「何かを始めたい」「勉強の遅れを取り戻したい」など次のステップに進みたいと自ら思うようになるには、やはり安心して過ごせる環境が必要です。

学校と密に連携をとる

 

お子さんがどのように学校で過ごしていたのか、休んでいる間の宿題や提出書類、最低出席日数、今後の方針などを学校側と密に連絡をとるようにしましょう。最近ではスクールカウンセラーが在籍している学校も増えているため、担任やスクールカウンセラーなどと相談して不登校支援の相談をしてみましょう。

ただし、お子さんの意思を常に尊重することを忘れないでください。お子さんが復学を希望していないのに復学の話を進めてしまうと、お子さんから不信感を抱かれたり精神的に追い詰めてしまいます。

まずはお子さんが復学を希望したらいつでも動けるように、情報を収集する意味で学校と連携を取ってください。また、学校復帰だけではなく、別の道も示唆できるように発達障がいや不登校を支援する機関とも連携を取っておくことをおすすめします。

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「興学社高等学院」の魅力とは

軽度・中低度知的障がいやグレーゾーンの
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※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/)

大切なお子さんが軽度・中低度知的障がいや発達障がい、グレーゾーンであるとして診断を受けていると、今後の将来についてどうしても不安になってしまうでしょう。

しかし興学社高等学院では、障がいがない生徒に接するのと同様に、一人ひとりに共感して寄り添いながら、得意なことを好きなように学ぶことができる環境が整っています。

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)で、社会生活や人間関係に適応する力を養う
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※参照元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/characteristics)令和2年度時点の実績

感覚を活かす実践型の授業で、自信を育てる

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/school_life/timetable)

興学社高等学院のリベラルアーツ科では、視覚や聴覚などの「五感」を活かした体験型の授業が中心です。たとえば職業体験や実習を通じて、実際に体を動かしながら学ぶことで、机上の勉強が苦手なお子さんも「できた!」という達成感を得やすくなっています。

また、感覚の特性に配慮したカリキュラムや、行動の背景を理解して支援する「応用行動分析」の考え方も取り入れ、一人ひとりに合った学び方ができます。「わかる」「できる」を積み重ねることで、お子さんの自信と将来への希望が育ちます

保護者・在校生の声

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/school_life/timetable)

▼ 保護者の声 ▼

  • 入学時は教室にも入れず、友達も作れずなかなか学校に行くことが出来なかった息子ですが先生方は子供に寄りそい、声をかけとても親身にやって下さいました。おそらくそれぞれのお子さんに合わせた指導をされていると思います。
  • うちの息子はコミュニケーション能力が低く、高校生活を送れるか心配でしたがだんだんと先生方にも慣れ、本人のペースではありますがなんとか続けられました。先生方には特には厳しく、時には優しく、寄りそって下さり息子本人も親も興学社に来てよかったと感謝しておりま す。

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/parents

▼ 生徒の声 ▼

  • 私は中学校の時、いつもクラスで静かで誰とも話せませんでした。そんな時、興学社高等学院のことを知り入学してみると、先輩や先生方はとても優しく接してくださり、困ったことがあってもすぐに相談にのってくれるため、とても嬉しかったです。(後略)
  • 最初は何も分からなくて、毎日、不安だらけでした。勉強も苦手で、友だち作りも苦手で…でも興学社高等学院の先生は、そんな苦手だらけの私にいつも優しく接してくれました。そして、少しずつ自分に自信が持てるようになりました。これからは、お母さんを助けていきたいです。

※引用元:興学社高等学院 新松戸校公式HP(https://highschool.kohgakusha.com/about/student

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