「通信制高校に進んだら、大学進学の道は狭くなってしまうのでは」――起立性調節障害(OD)のお子さんの高校選びを進める中で、こうした不安を抱く保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
体調の波があるお子さんにとって、毎日同じ時間に登校し続けることは大きな負担になります。だからこそ通信制高校という選択肢にたどり着いたものの、「その先の大学受験で不利にならないか」という次の不安が頭をもたげてくるものです。
このページでは、大学入試の仕組みそのものが以前より多様になっていること、そして通信制高校での内申点・出席日数が大学受験でどう扱われるのかを整理し、ODのお子さんに合った進学戦略を考えるための材料をまとめています。
「大学受験」と聞くと、決められた日に一斉に行われる学力試験(一般選抜)をまずイメージする方が多いかもしれません。しかし現在の大学入試は、一般選抜に加えて「総合型選抜」「学校推薦型選抜」という2つの選抜方式が広く行われており、その割合は年々大きくなっています。
| 選抜区分 | 国立大学 | 公立大学 | 私立大学 | 大学全体 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型選抜 | 7.7% | 6.0% | 22.8% | 19.5% |
| 学校推薦型選抜 | 12.7% | 26.9% | 38.8% | 34.1% |
| 一般選抜等 | 79.6% | 67.1% | 38.4% | 46.4% |
参照元:文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」(https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1414952_00009.html)
とくに私立大学では、総合型選抜・学校推薦型選抜による入学者が合計で6割を超えています。「学力試験の一発勝負」だけが大学進学のルートではなく、書類や面接、日頃の学習の積み重ねを評価する入試方式が、すでに主流の一つになっているという事実は、進路を考えるうえでの前提として押さえておきたいポイントです。
まず基本的な制度として、通信制高校を卒業すれば、全日制高校を卒業した場合と同じく大学受験資格(高等学校卒業者と同等の資格)を得られます。通信制高校の卒業要件は、必要な単位数(一般的に74単位以上)を修得し、決められた在籍期間・特別活動を満たすことであり、通信制であること自体が大学受験の妨げになるわけではありません。
この点は、興学社高等学院のような技能連携校(提携する通信制高校の単位を、技能連携校での学びを通じて修得していく仕組みの学校)でも変わりません。技能連携校を卒業した生徒も、提携先の通信制高校の卒業資格とあわせて、同様に大学受験資格を得ることができます。
ODのお子さんを持つ保護者の方の多くが気にされるのが、「内申点」と「出席日数」です。ただし、ここで注意しておきたいのは、高校受験における内申点と、大学受験における内申点(調査書)は、まったく別の土俵の話だということです。
中学校での内申点がODの症状によってどう影響を受けるかについては、当サイトの別記事「起立性調節障害でも受験はできる?内申点への影響と対策」で詳しく解説しています。本記事では、その先の大学受験というフェーズに絞って整理します。
全日制高校の内申点は、日々の授業態度や定期テストに加えて出席状況の影響を受けやすい仕組みになっています。一方、通信制高校の評定(大学受験でいう調査書の評定にあたる部分)は、レポート(添削指導)の提出状況、スクーリング(面接指導)への参加、そして単位認定試験の結果を総合して決まる仕組みが一般的です。
つまり、「登校できた日数」そのものが評定に直結する全日制型の内申点の仕組みとは異なり、在宅でのレポート学習を計画的に進められるかどうかが、通信制高校での評定に影響しやすいという特徴があります。体調の波に合わせて学習時間を調整しやすい通信制高校の仕組みは、この点でODのお子さんに合わせやすい面があるといえるでしょう。
文部科学省が定める大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜・学校推薦型選抜のいずれについても、調査書を「主な資料」としつつ、学力を確認するための評価方法(小論文、面接、プレゼンテーション、各教科・科目に係るテストなど)を少なくとも一つは必ず組み合わせることとされています。
参照元:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け8文科高第318号文部科学省高等教育局長通知)(https://www.mext.go.jp/content/20260529-mxt_daigakuc02-000005144_1.pdf)
つまり、調査書だけがすべてを決めるわけではなく、面接や小論文、志望理由書といった「本人が今から準備できる要素」が組み合わされる仕組みになっています。内申点や出席日数に不安があるからといって、大学進学そのものを諦める必要はない、という点は正しく理解しておきたいところです。
総合型選抜・学校推薦型選抜には、ODの症状特性と相性が良いと考えられる要素がいくつかあります。
総合型選抜は、志望理由書の作成や面接・小論文対策など、出願までに数か月単位で準備を進める入試方式です。体調の良い日にコツコツ準備を進められるため、「試験当日に体調を崩したら終わり」というリスクを分散しやすい点は、日によって体調の波があるODのお子さんにとって心理的な負担を減らせる要素になり得ます。
学校推薦型選抜は、出身高等学校長の推薦と、評定平均値などの日頃の学習成果が重視される選抜方式です。裏を返せば、在籍期間中にコツコツと単位を積み上げてきたことがそのまま評価につながる仕組みでもあります。ただし学校推薦型選抜には、多くの場合、一定の評定平均値の基準や、募集人員が限られる「指定校推薦」のような枠組みもあるため、志望校・学部によって利用できる条件は異なります。早い段階から学校の先生や進路指導の担当者に相談し、自分の状況で使える選抜方式を確認しておくことが大切です。
※総合型選抜・学校推薦型選抜は、必ずしもODのお子さんにとって「有利」というわけではなく、あくまで学力試験一本勝負ではない選択肢が増えているという意味です。志望校・学部によって選抜方法や評価基準は異なるため、詳細は各大学の募集要項で確認することをおすすめします。
文部科学省の学校基本調査でも、通信制課程を卒業した生徒のうち大学等へ進学する生徒の割合は、この10年ほどで上昇傾向にあることが示されています。ただし、調査によって算出方法や対象範囲が異なり、具体的な割合の数値には幅があるため、最新の正確な状況は学校見学や個別相談の際に直接確認することをおすすめします。
いずれにしても、「通信制高校=大学進学に不利」と一律に決めつけられるものではなく、在籍する学校の進学サポート体制によって道は大きく開けます。
技能連携校である興学社高等学院は、卒業生の進路として大学・短期大学・専門学校への進学、就職など幅広い実績を公表しており、数多くの大学・短期大学・専門学校から指定校推薦を受けていることも紹介されています。詳しい進路実績については、当サイトの「進路について」のページでまとめていますので、あわせてご確認ください。
興学社高等学院には、大学進学を目指す生徒向けの「特進科」が設けられています。授業料には興学社グループの東進衛星予備校での授業(4ユニット分)や模試の費用が含まれているのが特徴で、通信制高校に在籍しながら大学受験対策を進めやすい環境が整っています。
※特進科の学費の詳細については、2026年9月時点で興学社高等学院の公式サイトに具体的な記載が確認できませんでした。最新の金額や条件は、学校への個別相談・資料請求でご確認ください。
学費全体の仕組みや就学支援金については、当サイトの「学費について」のページで詳しく解説しています。
ODのお子さんの大学進学において大切なのは、「通信制高校だから」「内申点や出席日数に不安があるから」という理由だけで選択肢を狭めてしまわないことです。大学入試そのものが、学力試験一本勝負だけではない多様な仕組みに変わりつつある今、通信制高校での学び方に合わせた受験戦略を早めに立てることが、お子さんの可能性を広げる第一歩になります。
まずは学校説明会や個別相談で、進学実績やサポート体制、特進科のような大学進学向けコースの詳細を具体的に確認してみることをおすすめします。
大学進学を目指す生徒向けの特進科や、数多くの指定校推薦枠など、興学社高等学院にはODのお子さんが自分のペースで受験準備を進められる環境が整っています。
まずは資料請求や個別相談会で、お子さんに合った進学の道筋を一緒に考えてみませんか?
▼ 興学社高等学院のサポート内容や授業風景・口コミをもっと見るならコチラ ▼

興学社高等学院に通う生徒とその保護者、先生からそれぞれの口コミ評判を集めました。 実際に学校に関わっている人達だからからこそ出てくる生の声を、ぜひチェックしてみてください。